数値データの保存

 グラフを見ることはできるようになりましたが、このままではスクリーンショット&トリミングしないと論文などには使えませんし、細かい解析もできません。そのため、数値データとして保存する必要があります。

 

数値データの保存

 

 グラフ上で右クリックして、Copy Data to Clipboardを選択してください。All(シミュレーション時間全部)またはVisible Area(現在グラフに表示されている範囲全部)を選択すると、数値データがクリップボード上に保存されます。あとは、ペーストするだけで任意の場所に転記できます。なお、データ量が大きくなるとクリップボード上へ保存だけでもたいそうな時間がかかります。

 

 CSVとして保存する場合には、テキストファイルにCtrl+Vして保存します。拡張子は.csvで保存しておきましょう。貼り付けに使うテキスト編集ソフトはTeraPadがオススメです。速いです。筆者はずっとメモ帳を使って遅い遅いと悩んでいましたが、TeraPadを発見して大幅な時短になりました。メモ帳はやめておきましょう。

テキスト編集ファイルであればなんでもOKかというとたまにダメなときがあって、全データがきちんと保存されていないことがあったりします。新しいソフトを試すときには最初は全てのデータがきちんと保存されているか(csvファイルをExcelで開き直して、一番下の行がシミュレーション時間の終端になっているか)を確認しましょう。

 数値データからグラフ描画し直す方法はお任せします。筆者は愚直にgnuplotを使っていました。gnuplotを使う場合の注意は、一行目です。データを張り付けると一行目に”Domain, Eb, Ec”のように、各データのラベルが入ります。これが厄介で何もしないとgnuplotはこれを数値データ本体だと思い込み、読み込んでエラーを吐きます。これを避けるため、.gpプログラムの方で一行目を読み飛ばすようにするか、データを貼り付けたファイルの一行目の先頭に”#”をつけてコメントアウトします(コメントアウトという表現が適切かはわかりませんが)。私は後者でやっていたので、まず”#”を書いてからCtrl+Vしていました。