シミュレーションの実行
ついにプログラムを実行します!HomeタブからRunを押すだけでプログラムは動き出します。
残念ながらエラーです。エラーメッセージがポップアップされるだけでなく、左下のBuild Messagesに赤いビックリマークが出ています。エラーメッセージの青い数字の部分をクリックすると次のようなものが出てきます。
電流計の設置の仕方が悪かったようです。もともと配線の上に重ねておいていたので、ショートしていると言われてしまいました。元の配線を消し、電源と電流計の左側をつなげて、電流計の右側と抵抗をつなげてもう一度Runします。
グラフ描画領域の設定
今度はうまくいきました。右下の方にEMTDC run completedと出ています。左下にも赤いビックリマークは消えており、エラーメッセージはありません。グラフの枠の設定をしていないため、グラフは描画されているもののほぼ垂直な線にしか見えません。
Shift+Rでグラフ全体を表示することができます(上段)。クリックしながら範囲を指定することで見たい領域を拡大することができます(下段、0.100秒から0.200秒を拡大)。各軸をダブルクリックすることで表示範囲や目盛等を数値的に設定することもできます(右)。なお、右はy軸をダブルクリックしたときで、x軸も画面は違いますが同様に数値的に設定できます。
Projectタブを開くとプログラムの設定を変更できます。Duration of Run(s)はシミュレーション時間[秒]、Solution Time Step(us)は解析時の最小時間幅[μ秒]、Channel Plot Step(us)はグラフ描画の間隔[μ秒]です。
デジタルで行う瞬時値解析ですので、Tustin変換を行うなどして離散時間の計算に直しています。(PSCADでの詳細は不明ですが、一般論として。)そのため、解析時の最小時間はこちらで指定します。解析時の最小時間を小さくすると計算が重くなります。グラフ描画の間隔を小さくすると滑らかなグラフができますが、データ量は非常に大きくなります。
複数のグラフの表示はデフォルトでは左図のようになります。グラフがたくさんあって見にくいときなどはグラフを非表示にできます。右図のように、グラフ上部の
EbやEcと書いてあるところをクリックして出てきたタブのVの下をクリックして、緑のチェックマーク(✔)を黒の×に変えると非表示にできます。なお、グラフを非表示にすると、後述の数値データも保存されなくなります。データが欠損するおそれが非常に高いので、注意してください。