回路ができても解析ができなければ意味がありません。グラフを書いたり、計測したデータを取り出したりするために準備をします。
グラフの描き方
前準備
まずは、メーターを設置します。まずは、電圧計と電流計です。これらのメーターは基本的には瞬時値を測るためのものですので、交流の実効値を測るには別の工夫をする必要があります。さらに、このメーターはkV、kAで測定結果を出すのがデフォルトです。配電系統のシミュレーションでV単位で考える機会が多い人には最大限注意しましょう。また、ダブルクリックすればメーターの名前=メーターで測定した信号の名前を変更することができます。
次に、Data Labelを設置します。ComponentsタブのDataのところにあるものかMaster LibraryのIMPORTS, EXPORTS & LABELSから青い〇を拾ってきます。ダブ
ルクリックして名前を変更すると、メーターで測定した値を引っ張ってくることができます。
グラフの設定
次に、ComponentsタブからOutput ChannelとGraph Paneを設置します。
まずは上段のようにData Label(青〇)にOutput Channelを接続し、Graph Paneを適当なところに設置します。次に、 Graph Pane上で右クリックし、Add Overlay Graph(Analog)を選択します。(挿入ボタン(Ins)でも可能です。)すると、下段のように方眼紙のようなものが現れます。
続けて、 Output Channel上で右クリックして、Graphs/Meters/ControlsからAdd as Curveを選択しクリックします。すると、クリップボード上にこの信号の名前が保存されます。
Add as Curveをしたら、Graph Pane上で右クリックし、Paste Curveをクリックします。すると、下段のように、グラフ内に信号の名前(Untitled)が現れます。これでプログラムを実行すればグラフは表示されます。
チャンネル名の設定
このままだとわかりにくいので、Output Channelの方で名前を変えましょう。また、今回のようにOutput Channelの入力信号にData Labelがついていてすでに名前がある場合にはUse signal name as title?をYesにすることでData Labelでつけた名前をそのままグラフ表示にも使うことができ、Output Channelの名前を設定する必要がなくなります。
また、グラフ表示のデフォルトの縦幅はDefault Maximum(Minimum) Display Limitで決まります。適切な値を設定しておくと見やすいです。
このようになれば完成です。なお、一つのGraph Paneには複数の信号のグラフを描画することができます。同じ手順を繰り返すだけでできます。