PSCADには系統事故を再現する素子が用意されています。系統事故である地絡事故や混触事故は事故抵抗を用いて表現することができ、PSCAD上にて用意されてる素子でも抵抗器とスイッチを用いて系統事故を再現します。
サーキットブレーカー(遮断器)
単相用の遮断器と三相用の遮断器の2種類が用意されています。内部抵抗を設定することができるほか、外部入力により遮断器を操作することができます。外部入力が0の時は開放、外部入力が1の時は短絡(事故発生)
[pic]このうち三相用の遮断器は回路上にて3本線が出ている表現と、三相を1つ線で表現したものの二種類が存在します。これらは、configration内の「Graphics Display」を変更することにより相互変換を行うことが可能です。
[pic]また、回路上でプッシュスイッチで表現されるものと赤い四角で表現されるものとが存在しますが、上記同様にconfigration内の「Graphics Display」を変更することにより相互変換を行うことが可能です。
[pic]
Faults
この素子はMultiple Runと組み合わせて効果を発揮することができ、単一の回路上にて1線地絡、2線地絡、3線地絡や混触事故等を同時にシミュレーションしたい場合に利用できます。
この機能を有効にするためにはconfiguration内の「Fault Type Control」を「External」にする必要があります。「Fault type」に入力する値と再現する事故の関係は以下の通りです。
- 0 = No Fault
- 1 = Phase A to Ground
- 2 = Phase B to Ground
- 3 = Phase C to Ground
- 4 = Phase AB to Ground
- 5 = Phase AC to Ground
- 6 = Phase BC to Ground
- 7 = Phase ABC to Ground
- 8 = Phase AB
- 9 = Phase AC
- 10 = Phase BC
- 11 = Phase ABC