このサイトについて

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このサイトでは電力解析ソフトウェアである「PSCAD」の利用方法について解説しています。

PSCADは電力解析ソフトウェアとして電力会社や電力機器メーカー、研究室などで広く用いられておりますが、日本語の情報が全くと言ってよいほどありません。
529ページに及ぶマニュアルhttps://www.pscad.com/uploads/knowledge_base/pscad_manual_v4_6.pdfは欲しい情報を手に入れるのに苦労します。
また、ナレッジベースhttps://www.pscad.com/knowledge-base/topic-36/v-は存在しますが、これは基礎的な利用方法を熟知している人のみを対象としており、初学者への情報提供は多くありません。

そのため、本サイトでは初学者へ向けて、応用的な情報へアクセスするためのPSCADの基礎的な操作方法を紹介します。
対象と目標は次の通りです。

【対象】

  • 電力系の会社や研究室に入りPSCADを使用することになり、「導入部分」の情報が欲しい方
  • 電験三種における、理論及び電力の分野を理解している
  • 電力系の回路が読める(https://www.tepco.co.jp/pg/consignment/system/pdf/keikakukeitouzu_154.pdfに記載されている回路図)
    • このサイトで扱う回路は配電レベルでのものなので、送電レベルの電力回路が読めることは対象の十分条件とはなりません。ただ、このような回路が読めるということは電力工学を一通り学んだ上でのことだろうといった想定で挙げています。

【目標】

  • 配電レベルの一通りのシミュレーションができるようにする

PSCADについて

PSCADはカナダのManitoba Hydro International Ltd.社により開発された電力系統瞬時値解析プログラムであり、正式名称を「PSCAD/EMTDC」と言います。
それぞれ回路図の描画プログラムと瞬時値解析に分離されています。MATLABにおけるSimulinkとMATLABの関係と考えていただければわかりやすいです。

回路設計において幾つかの制約はありますが、無料版も存在します。製品版の価格は40万円程度です。
https://www.pscad.com/software/pscad/free-edition

電力系統瞬時値解析プログラムとは、交流波形を波形ベースで解析するプログラムを指します。
瞬時値と対になるものとして、実効値があります。

サイト運営者について

2020年現在、国立の大学院にて電力系統に関する研究を行っています。

内容のご指摘等につきましてはme[at]enotai.comまでご連絡ください。